料理にドライフルーツを組み合わせるなら肉、魚類です。一緒に使うと、ドライフルーツの酵素の働きでたんぱく質が柔らかくなり、おいしく食べられます。
また、ドライフルーツに含まれる果糖は、体内でぶどう糖よりも脂肪に変わりやすい傾向があります。そのため、料理に砂糖などの甘味料を加える代わりにドライフルーツを使用することは、ダイエット中の方にとって良い選択肢です。ただし、過度の果糖の摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適度な量を守ることが重要です。

ダイエット中にドライフルーツを1粒や2粒摂ることで、不足がちなミネラルを補給することができます。また、果糖は自然の甘味料であり、腹持ちもよくなるため、甘いものへの欲求を抑える助けとなります。ただし、摂取量には注意し、適度な範囲で摂取するようにしましょう。

本来、ドライフルーツは保存食ですが、どの商品も賞味期間は1年ぐらいです。残ってしまったドライフルーツは、ジッパーのついたストックバッグや密閉容器に入れて、冷蔵庫で保存しましょう。ドライフルーツの変色やかびの発生、乾燥して固くなるのを防ぎます。なお、万一の場合に備えて、 非常食としてストックしておくと便利です。

だれでも簡単にいろいろな果実酒を作ることができます。 ドライフルーツの色を生かすなら、一つの保存びんに、1種類のドライフルーツを使います。35度のホワイトリカーを使うと材料のドライフルーツのエキスが溶け出しやすくなります。 氷砂糖の分量が少な
いと熟成が進みにくいので適宜な甘みが必要です。
ホワイトリカー1本300ccに対してドライフルーツ100g、氷砂糖はその半分の150ます。レモンの輪切りを2味に酸味とコクが出ま
週間ぐらいでレモンの輪切りをとり出し、そのまま3~4カ月できるだけ涼しくて暗い場所で保存します。でき上がった果実酒は、紅茶や炭酸にブレンドして楽しみましょう。

ドライフルーツは、果物の水分をとばし乾燥させ、栄養分を凝縮させているので、ペクチンの粘りと食物繊維のかみごたえがあります。 どうしても気になる、食べづらいと感じられる方は、次のような方法でドライフルーツの香り、食感を変えて楽しむのはいかが
でしょうか。

ドライフルーツティー
ティーサーバーに紅茶の葉と一緒にドライフルーツを1つまみ入れて、お湯を注ぎます。しばらくそのままおいて、カップに注げば、ドライフルーツの香りが広がります。
小粒のドライフルーツはそのまま、大粒はカットして使います。

全く体に害はありません。安心して食べていただけます。
本来、ドライフルーツは、果物自体に含まれる果糖の含有量を多くし、保存性を高めるよう加工しているため、防腐剤を特別必要としません。
商品パッケージの裏の原材料表示を見ていただくとわかりますが、必ず使っているのがサンフラワーオイルなどの植物油です。一つ一つの粒が、お互いにそっつかないように、ドライフルーツのコート用に使っています。
ちなみにドライチェリー、ドライクランベリー、ドライブルーベリーには、植物油のほかに使っているのは、砂糖だけです。また、いちじくにも添加物は含まれません。
ただし、パパイア、マンゴー、アプリコット、アップル、バナナなどの薄い黄色系のドライフルーツには、果実の色が時間とともに酸化され、変色しやすいため、補色剤として二酸化硫黄が使われ、その鮮やかな色を保っています。
二酸化硫黄は、アメリカで、5,000ppmまで使用を認められていますが、日本では厚生省が食品衛生法で、基準値を、2、000ppmまでと規制しています。二酸化硫黄は空気中に置くとかなりのスピードで数値が下がるため気になる方は、空気に触れさせるといいでしょう。
プルーンには、防腐剤としてソルビン酸が使われていますが、輸入時期、水分や器官を丈夫にし、老化を予防する含有量によっては全く防腐剤を添加していないものもあります。
いずれにしろ、日本の食品衛生法基準値をクリアしたものだけしか国内には持ちこめません。
フルーツの収穫後の農薬 (ポストハーベスト)も気になる点ですが、残留農薬検査をして、安全かつ安心できるものの輸入を第一にメーカーは取り組んでいます。最近では、オーガニック(有機栽培)のフルーツをドライ加工したものを商品化したり、インフューズ技術により防腐を使用しない加工法を取り入れたり、さまざまなニーズにこたえる努力をしています。

日本は、四季のある比較的温暖な気候のためすべてのフルーツをドライにすることはできません。比較的簡単なのはやっぱり日本を代表する干柿です。
エジプトでは、手摘みぶどうをそのま太陽の熱で乾燥させて、イランやイラクでは、木にぶどうをつけたまま水をやらないで房つきで乾燥させて、レーズンを作っています。いずれにしても高温で湿度の低い気候が、ドライの加工には適しています。日本では、ドライフルーツを手作りすることは、かなり難しいでしょう。

参考のために干し柿の作り方を紹介します。
●干し柿の作り方●
①皮をむいた渋柿のへたの部分を糸や縄で結んで、雨のあたらない軒先やベランダにつるして自然乾燥させます。
②途中、肉質を均等に柔らかくさせるためにもみほぐします。
③3~4週間つるしておくと外側が柔らかくなり、渋が抜けて、柔らかな柿色をした「あま干し柿」ができ上がります。
④これをわらに包んで、わらの上に並べてさらに乾燥させます。濃い褐紫色になり、表面に白い粉が吹き出きたら干し柿のでき上がりです。
※雨にあたると、柿に青かびが発生しやすく、乾燥しにくいため細心の注意が必要です。

このくらいの量をとれば、必ず健康になるという基準はありません。人は、一人一人姿、形が異なるように、行動、食事、睡眠、すべて異なっ生活をしています。もちろん、内臓においての栄養成分の吸収量も異なるため、はっきりしたことはいえない状況です。
しかし、コーカサス地方の元気な長寿者たちは、食事や間食で何らかのドライを毎日欠かすことなく少しずつ摂っています。
ここに、長寿の秘訣があるといわれています。
ドライフルーツに含まれるミネラルが活性酸素を撃退する抗酸化酵素を活性化させる手伝いをし、その結果、体の中の血管や器官を丈夫にし、老化を予防するのに貢献していると考えられています。
また、ドライフルーツの食物繊維も腸ぜんどうの蠕動運動を促し便秘解消へ導いたり、発ガン物質やコレステロールなどを吸収して体外に排泄する重要な役割を果たしています。高齢になればなるほど排泄力も衰えてくるため必要不可欠なものです。
毎日、少しずつのドライフルーツをとることで、不足しがちなミネラルや食物繊維を補給することができます。
ドライフルーツの種類によって目安の量は異なりますが、緩下作用のあるプルーンは、お腹の調子を見ながら自分なりの個数を決めましょう。小粒のブルーベリー、チェリーは、軽く1つかみ、胃がもたれない程度に食べてはいかがでしょうか。