2022年02月02日にREPORTOCEANが発行した新しいレポートによると、ドライフルーツの世界市場は、予測期間2021-2027年にかけて4.0％以上の成長率で成長していくと予測されています。ドライフルーツの世界市場は2027年に78.7億米ドル（1兆857億円）に達します。

ドライフルーツとは、食物繊維を含む栄養素の高い食べ物であり、かつ抗酸化物質の高い食べ物です。ドライフルーツの世界市場は、そうした理由から世界中の健康・ウェルネス食品に対する需要の高まりによって牽引されています。もちろん、ドライフルーツの生産量が世界的に増加していることも重要な推進要因でもあります。つまり、腐敗しにくく、持ち運びが簡単で外出時の間食に適しており、健康的なライフスタイルが進み、ベーカリー、乳製品、スナックなどの最終用途が拡大し、世界の食物メーカー産業に新しい事業機会を提供することになります。

一方、このドライフルーツの世界市場とは、具体的には、アジア太平洋、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域などの主要地域に基づきます。特に、ヨーロッパでは確立された企業の存在と健康食品の消費に関する高い意識により、市場シェアの面で主要地域となっています。

さらに、日常生活に定着しているとも言えるアメリカのドライフルーツ市場では、近年は機能性のあるドライフルーツが伸び始めているという大きな変化が確認されています。あわせて、日本では過去のブルーベリーブームの影響も受け（これは日本のビジネスマンが「ブルーベリーは目にいい｣という話題をもたらしたのがきっかけだそうです）、 それ以降、ドライフルーツの機能性も、購入動機の要素になりました。ドライブルーベリーが、前年の何倍もの伸びを示し、その後大手スーパーが、野菜売場などにドライフルーツコーナーを拡充させて全国に設置しました。現在では、日本人の食生活が欧米化の一途をたどっている中、微量ミネラルや食物繊維の果たす役割が重要であることもよく知られてきました。

ドライフルーツが、これまで以上に日本人の健康改善に活用される日もそう遠くはありません。