総コレステロールと共に悪玉コレステロールを下げる働きがあるナッツを日常の食事に取り入れ、生活習慣病予防に役立たせましょう。ただし、ナッツの食べすぎは、体重を増加させ、新たな負担になりかねないので注意しましょう。

一連の研究によっては、心臓病の発症率が、ナッツを食事に取り入れることで、低くなる関係があることが認められています。

ナッツのすばらしい栄養成分

ナッツは、人類が最初に出会った食べ物です。貯蔵性が高く、一年中利用でき安定した食糧源でもあります。ナッツには、食物繊維、ビタミンE、マグネシウム、亜鉛、セレニウム、銅、カリウム、燐、ビオチン(ビタミンBの複合体)、リボフラビン(ビタミンB)、ニコチン酸、鉄などのほかに、葉酸が含まれています。
さらにナッツには、植物化学物質(明確に分類されてはいませんが、人間にとって潜在的に有益な物質)と呼ばれる生物学上有効な成
分~健康を守る物質を含んでいます。
また、ナッツの油脂は、ほとんどが不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸で構成され、総コレステロールと悪玉コレステロールであるLDL-コレステロールを減少させる働きがあるので動脈硬化予防にぴったりです。


●松の実 ●
コクと柔らかい食感は、高齢者によい。中国では滋養強壮効果が有名。手軽な疲労回復剤になり、 若
返りのビタミンEを含む。 関節炎を鎮める作用もある。


●クコ (枸杞)
目や神経の疲労回復に役立つ。 目は肝臓と関係が深いと漢方では、いわれている。 肝臓強化、神経の苛立ち、頭痛、 歯ぐきの浮きにも改善効果がある。


●ピスタチオ●
100g中 9.2gもの食物繊維を含み、良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富。不足しがちな鉄、骨や歯の形成に重要なカルシウム、カロチン、カリウムが含まれる。


●かぼちゃの種
南瓜子と呼ばれ、中国では薬用。 前立腺肥大や頻尿などの膀胱機能障害に効果があると注目。 カロチン、ビタミンB1、B2、C、
Eなどが含まれ、亜鉛などのミネラルが豊富。

●くるみ●
ナッツの中でも特に高い栄養価をもつ。 良質のリノール酸とビタミンEの働きで動脈硬化を予防。 ビ
タミンB1が糖質の代謝をスムーズにし、イライラをなくし集中力を養う健脳食。

●ピーナッツ●
たんぱく質、ビタミンE、B群が脂質は、オレイン酸とリノーもにコレステロール値を下げ、動化予防に有効。長成果、長生きの食べ
物と呼ばれ、呼吸器が弱い人の体力強、更年期障害、冷え性にもよい。

●アーモンド●
ナッツの中でもビタミンEの含有率はトップ。ミネラル、鉄、カルシウムが豊富で少量で栄養補給が可能。10粒でご飯半膳分のカロリーと同じため食べすぎに注意。